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志を継ぐ、という決断
柴学園の前身、潮止幼稚園は昭和46年(1971年)に設立されました。創設者は柴理事長の父です。学校法人として地域の乳幼児教育を担い続け、40年以上にわたってその役割を果たしてきました。
しかし理事長自身は、若いころから家業継承の圧力に抗い、自らの意志で経済学部を選び、大学在学中に起業を決意した人物です。貿易ビジネスで頭角を現し、20代半ばに自社を設立して欧州との直接取引を開始し、貿易業を本格展開しました。さらに金融・不動産へと事業領域を広げ、株式上場申請の準備段階にまで到達していました。起業から27年目のことでした。
そこに、父からの一言が来た。2012年2月。末期がんで余命1か月、病院のベッドに伏す父から、「幼稚園をどうする?」と唐突に問われた。ここまで築き上げたものをすべて脇に置いてでも幼稚園を継承するという、一世一代の決断がここから始まります。「俺が継ぐから、志しは閉ざさない」──その言葉が、柴明彦の第二の人生を動かしました。
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